トレードスタイルは色々とありますが、一般的にポジションの保有時間によって分類されます。(システムトレードを除く)
どのトレードスタイルにも長所と短所があり、どのスタイルが儲かりやすくて、どのスタイルが儲かりにくいとかは一切ありません。
トレードスタイルは、その人のトレード環境や性格によって適合するものが違いますので、自分にあったスタイルを選択することがトレードで勝つための第一ポイントになります。
1トレードあたりの収益については、資金管理に基づけばどのスタイルも同じです。
これはスキャルピングはLC(ロスカット)までのpipsが小さいので1トレードあたりのポジションを大きくすることができますが、スイングや長期保有になるとLCまでのpipsが大きくなるので保有ポジションが小さくなり、結果的に1トレードあたりの収益は同じになるということです。
スキャルピング
トレードスタイルの中でも一番ポジション保有時間が短い取引になります。(数秒から数分、数十分程度)
トレードでは一番難しいとされ、初心者向けではありません。
それは、エントリーにもエグジットにも瞬時の判断が求められ、「どうしよう、どうしよう」などと考える時間がないからです。
通常は数銭から数十銭というわずかな利幅を狙うため、損切りが少しでも遅れると損大利小となり、かなりの勝率でなければトータルでプラスになることはありません。
しっかりとした手法と熟練度が要求されます。
分類的にはデイトレードの一種ということになります。
また、数秒や数十秒で完結する取引を「短時間での取引を繰返し行う行為」として禁止しているFX業者もあります。
デイトレ―ド
一日の中で取引を完結してしまうスタイルです。
ポジションを翌日に持ち越すことはありません。
FXの場合は24時間取引できますから、持ち越すことがないというよりも、ポジションを持ったまま就寝することがありません。
チャンスがあればPM11:00から翌朝の4:00まで保有していることもありますし、AM4:00にエントリーしてロールオーバーの時間を超えて AM10:00で決済することもありますから、厳密には「翌日に持ち越さない」というよりは、「持ったまま就寝しない」というほうが現実的でしょう。
また、私はデイトレーダーですが、結果的にスキャルピングになることも多くあります。
エントリーからすぐに50pipsも急落すれば保有時間が3分でも手仕舞いします。
それも含めてデイトレードということです。
スイング
数日間から数週間保有するトレードスタイルです。
ポジションを所有している時間が長いので、その間に上下する価格に翻弄されないメンタルが求められます。
長期トレンドが発生すると大きく利が伸びていくのも特徴です。
スキャルピングやデイトレに比べると、途中でポジションを増していく方法(売り増し・買い増し)も検討しやすいスタイルです。
ポジション
数週間から数カ月保有するスタイルです。
これよりも保有時間が長い(数年単位)長期保有スタイルもあります。
これらのスタイルは、単純に為替差益だけではなく、多くのスワップポイントも利益にできるのが特徴ですが取引回数が極端に少なくなります。
手法としてはテクニカル分析よりもファンダメンタル分析が重要になり、スワップポイントの関係から売り買いの方向が決まってしまうので、取引する通貨ペアが制限されます。
私の個人的な考えでは、ポジションスタイルは資金効率が悪く、為替差益を狙って資金を回転させていくスタイルの方がFXには合っていると思います。
システムトレード(自動売買取引)
あらかじめ設定しておいたルールにに従って、機械的に自動売買を行うトレードです。
一昔前まではMT4をVPSで24時間稼働するのが一般的でしたが、今はシストレと称してFX会社が契約口座の一種といて運営しているので、それを利用している人も多いようです。
人間の裁量が入らないので非裁量トレードともいわれますが、結論から言うと、いろいろなシステムをその時々の相場環境に合わせて人間の裁量で切替えないと勝てないので、ここでは深く掘り下げません。
システムトレード専門でトレードしているトレーダーいますので、興味のある方はそちらをググってみてください。
まとめ
- 生活環境、トレード環境、性格に合ったトレードスタイルでトレードをする。
- トレードスタイルが変わっても1トレードあたりの収益は変わらない。
- 時間軸が短くなるほどスキルが必要。
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