FXで勝ち続けるスキルを習得するには「目標を明確にする」ことが大事

資金管理

みなさんは「明確な目標」を設定していますか?

「億トレーダーになりたい!」

「FXで毎月100万円稼ぎたい!」

など、「漠然とした目標」で終わっていませんか?

 

「英語が話せるようになりたい!」と、毎日ノートに書いてみたり、言葉に出し続けてみたりしても、何もしないのに「朝起きたら英語が話せるようになっていた!」などということは、ありえないことでしょう。

「英語が話せるようになりたい!」を実現するためには、現実的な目標とそれを達成するための手段や方法が必要です。

いつまでに話せるようになりたいのか?
どれぐらいの英語を話せるようになりたいのか?

これを決めて、それを達成するには何をどのようにするかを細かく決めて実行していく必要があります。

「1年後に日常会話程度の英語が話せるようになる」と決めた場合、日常会話に必要な英単語の数が2,000だとすると2,000÷365≒5.5で、1日に≒6単語を完全に覚える必要があります。

同じように会話に必要な文法や発音、リスニングの練習など、1年後に会話ができるようになるには何をどれくらいの頻度で、どれくらいの行動をしなければならないのか、細かく設定して実行していく必要があります。

1年ぐらい適当に英語を勉強しても英会話がペラペラにならないのは、みなさんも感覚で分っていると思います。

FXも同じです。

自分の満足度や自分の感覚を基準にして勉強していても、FXで勝ち続けるスキルは習得できません。

目標と期限を明確にして、それに向かって着実に進んでいく必要があります。

期限と目標金額を決める

「億トレーダーになりたい!」来月までに・・・、というのは現実的ではありません。

セルフイメージ的には既に億トレーダーでなければいけませんが、そういった目標と現実目標は分けて考える必要があります。

今回は、現実目標について考えたいと思います。

まず、期限と金額を決めます。

その期限と金額が実際に達成可能かどうかは計画を立てていく段階で判明していきますので、まずは自分が思っている期限と金額にします。

とりあえず、例として6カ月後に月100万円のトレード収入で計画を立ててみましょう。

自分の資金管理と手法に当てはめてみる

まず、自分の資金管理と手法を分析してみます。

トレード資金100万円、スキャルピング、勝率60%、リスクリワード1:1、1トレードあたりの勝ち負け平均5pips、だとします。

トレード資金100万円だとポジションサイズは最大許容損失額1%でリスク10pipsとした場合、10万通貨になります。

10万通貨で月に100万円の利益を出すには、+1,000pipsの収支が必要になります。

営業日を月20日とすると、1日に必要な収支は+50pipsです。

上記手法で1日に+50pipsを達成するためには、約45回のトレードが必要です。

これははたして現実的でしょうか?

スキャルピングといえども、1日の限られた時間で45回ものエントリーシグナルが毎日出るのは難しいと思います。

 

では、5分の1の1日+10pipsではどうでしょうか?

 

1日に必要なトレード回数は10回程度になります。

勝ちトレード 6回 × 5pips = +30pisp
負けトレード 4回 × 5pisp =  -20pips
トータル          +10pips

いかがでしょう?
これならば十分に可能で現実的ではないでしょうか?

ということは、上記手法で運用可能な月間獲得pipsは+200pipsであり、利益は+20万円になります。

月間100万円を目標にするならば、10万通貨ではなく50万通貨での運用が必要です。

トレード資金は5倍の500万円。

つまり、6ヶ月後に100万円のトレード資金を500万円に増やすためにはどうするかを考えます。

そして、それが実現可能かどうか、実現不可能な計画ならば、どうすれば実現可能になるかを考えます。

現実的で具体的な計画をたてる

トレード資金を100万円から500万円に増やすには、

① お金を借りる。

② 働いて稼いだお金をトレード資金に追加する。

③ 貯金や資産売却したお金をトレード資金にあてる。

④ トレードで増やす。

①はやめた方がいいですね。借りたお金でトレードをして稼ぎ続けた人を知りません。
②は働いて6カ月で400万円稼げる人は、トレードなどせずにそのまま稼ぎ続けた方がいいと思います。
③トレードはスキルが身につくまでは余剰資金でやるものです。できるだけ資産を取り崩すことはやめた方が無難です。

残る選択肢は④です。

トレード資金をトレードで目標金額まで増やせるかどうかみてみましょう。

資金管理を守りながらロットを増やしていきます。

単純な複利運用ではなく、最大許容損失額1%を守りながらの複利運用です。

資金が少ないうちは複利で運用しなければ運用資金は増えません。

何も考えない複利運用は勧めませんし、それで失敗している人がたくさんいます。

しかし、最大許容損失額1%を守れば無理なく投資資金を増やしていくことが可能です。

では、100万円の投資資金を最大許容損失額1%で複利運用すればどうなるのか。

期間 : 6カ月(営業日120日)
最初のLot : 10万通貨
Lotを増やすタイミング : トレード資金が10万円増えたとき。
増やすLot数 : 1万通貨
手法 : リスクリワード1:1、勝率60%、勝ち負け5pips
1日の獲得pips : 10pisp

上記条件でシミュレーションすると、120日目に「 28万通貨 合計収益 1,877,500円 」になります。

つまり、自分の手法と100万円の資金量では、6ヶ月後にトレードで100万円の収入を得るという目標が現実的ではないということが分ります。

ちなみに、165日目に50万通貨で合計収益が4,003,000円になります。
元金と合わせて5,003,000円です。

以上から、6ヶ月では目標は達成できないけれども、8か月ちょっとで達成することが可能なことが分りました。

また、トレード資金を200万円まで貯めてから20万通貨からスタートすると、93日目に50万通貨に達し、50万通貨のままトレードを続けていくと113日目で合計収益が4,002,000円に達することが分ります。

このように、自分の資金量や手法に合わせて細かく目標をたてて、それをイメージすることが重要です。

目標を実現するために、今の自分に何が足りないのかを考える

それでは、100万円の資金と一般的な収支のトレード手法を用いて8ヶ月ちょっとあればトレードで月間100万円稼ぐことが可能なことが分りました。

あとは何が足りないのでしょうか?

それは各個人で内容が異なります。

しかし、それのほとんどはトレードルールを守れないことによるものです。

・損切りが遅くなる。
・損切りが早くなる。
・利食いが早くなる。
・利を伸ばそうとし過ぎて同値決済になる。
・連敗するとシグナルが出てもエントリーできない。
・連勝すると翌日大負けする。
・そもそもシグナルが出ていないのにエントリーしてしまう。
・連敗するとやけくそになる。

など。

結局のところ、トレードルールがしっかり守れれば目標は達成できるわけです。

今の自分は目標を達成するために何をどうすればいいのか、真剣に考えることです。

今あなたがやっていることは目標に近づくことですか?

目標から離れることをやっていませんか?

目標をしっかりと作り、毎日トレード記録をつけて振り返り、目標を達成できない原因が何かを突き止めて、あとはそれを改善していく。

これを毎日真剣にやっていけば、必ず目標を達成することができます。

ほとんどの人はこれをやり続けないから目標を達成できません。

あなたはできてきますか?

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