この一冊で、トレードに必要とされている条件やトレーダーになるための手順の、ほぼ全ての内容を知ることができます。
経験の少ない超初心者では理解できない内容も多いので、初心者を卒業して今から真剣にトレードに取り組もうという人にお勧めです。
トレーディングの心得から、テクニカル分析、バックテストの必要性や自己管理まで、勝てるトレーダーになるために必須とされている項目を論理的に解説されています。
個人的には「投資苑」よりも実践的に参考になる書籍だと思っています。
私が特に参考になった部分は次の項目です。
・失敗する確率の高いトレーダーの特徴
・現実的になるためには
・トレンドを正しく使わない場合の問題点
・優れたトレーダーになるために必要な要素
・自分はどういったトレーダーなのか
・システムを使っているのになぜ損をするのか
・マネーマネージメントプランに含むべき項目例
・強欲があなたをダメにする
オシレーターやテクニカルの分析方法も書いてありますが、手法についてよりも、いかにして資金を無くすことなくトレードを続けていくか、いかにして生き残っていくのか、そのヒントがたくさん隠されている良書です。
著者のマーセル・リンクは「成功するトレーダーが利益を上げ続けるのは、トレーダーが陥りやすい落とし穴を避けながら高勝率トレードを行うからである」と言っています。
つまり、負け続けているトレーダーは、陥りやすい落とし穴に懲りることなく何度も落ち続けているか、あるいは、低勝率のトレードを続けているかのどちらかなのです。
トレードにどのような落とし穴があるのか。
その落とし穴に落ちないためには何をすればよいのか。
自分にあった高勝率トレードを、どのように構築していくのか。
きっとこの本にヒントが隠れています。
コメント