ATRは資金管理で使うのが本当の使い方

オシレーター系

「ATR」(アベレージ・トゥルー・レンジ)は値動きの大きさを見るテクニカルですで「真の値幅平均値」と言われます。

これををエントリーシグナルとして使う人もいるかもしれませんが、私の場合はリスク管理に使用しています。

ATRは一日に動く幅の目安となるので、これを利用して損切り幅や利入れ幅を決めるのです。

atr

ATRの使い方

ATRの期間

ATRの期間設定値は14や20を使うのが一般的ですが、私は20を使用しています。

14は14本、20は20本のことで、ATRはそのローソク足分の平均値ということになりますので、当然14より20本の方が数値の動きが滑らかになります。

ATRの数値

たとえば、USD/JPYのATR0.059の場合、それは0.059円のことで5.9pipsとなります。

EUR/USDのATR0.0032の場合は、0.0032ドルの事で32pipsとなります。

ボラティリティが大きければATRも大きく上昇し、ボラティリティが縮小傾向にある時はゼロに近くなります。

 ATRで損切り幅を決める

ATRの2倍や3倍を損切り目安や利入れの目安にするのが一般的です。

損切りラインの第一候補はサポート・レジスタンスの水平ラインになりますが、そのラインまで遠い時などはATRで損切りラインを決めると分かり易いと思います。

USD/JPYのATRが0.12だった場合は損切幅を24pipsにします。
ATR0.07の場合は14pipsです。

ATRの数値が小さい時は価格変動が小さく、数値が大いい時は価格変動も大きいということですから、ATRを使って損切りラインを決めるということは利にかなっているのです。

ローソク足直近20本の価格変動の平均値が5pipsしかないのに、損切りラインを30pipsにすることは無駄にリスクをさらすことになります。

逆に価格変動の平均値が20pipsもあるのに、損切りラインを5pipsにしていては無駄な損切りを連発することになるでしょう。

初心者のうちは損切り幅を固定しても構わないと思いますが、相場にあった損切り幅を設定することで、よりパフォーマンスが上は上がることになるでしょう。

まとめ

  • ATRの期間設定値は14か20。
  • ドル円 ATR0.01=1pip。
  • ユーロドル ATR0.0001=1pip。
  • 損切り幅はATRの2倍。

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