複利で運用するから破産する!FX初心者は単利運用から始める

FXで資金を効率的に増やすには複利運用がいいとよく言いますが、はたして本当にそうでしょうか?

リスクリワードや勝率によってキチンと計算してみなければ分かりませんが、勝率50%でリスクリワード1及び2の場合は次のようになります。
リスクリワード1:1
リスクリワード1:2

資金を効率的に増やすには?

毎日負けることなく勝ち続けることができるのであれば、当然、単利運用よりも複利運用の方が効率的に資金が増えていきます。

しかし、トレードは勝ったり負けたりを繰り返しますから、複利で運用した場合は表のように単利運用よりも効率が悪くなります。

ブログなどでよく目にするのは、「10万円の資金で1日10pipsだけを稼ぎ、複利で運用すれば1年で1億円!」などの話です。

確かに10万円の資金を、レバレッジ25倍で枚数上限無しに10pipsで複利運用すると、293トレード(日)で1億円に達します。

これは全く負けることなく勝ち続けた場合の話で、実際には負けることも必ずあるわけです。

勝ったり負けたりした結果、前日よりも10pips利益が出ていた!ということを繰り返したのであれば分かりますが、現実的には不可能に近いのではないでしょうか?

毎日10pips取れるまでトレードを止めない。

ということは毎日負けを取り戻すまでトレードをやらなければならないということです。

トレード開始から3連敗すると-30pipsですから、その日は+40pipsを獲得するまでやめることができません。

はたしてレンジ相場だった場合、+40pipsを簡単に獲得できるでしょうか?

また、トレンド相場でどんどん上がっている時に、持っている買いポジションを、今日は10pips勝ったからといって、たった10pipsで決済するべきでしょうか?

取れる時には10pipsといわずに、50pipsでも100pipsで取るべきで、負ける時には計画通りに小さく損切りをしていく。

これがトレードです。

結論として、資金を効率的に増やすには、単利運用をするべきです。

ロットの上げ方

では、10万円をドル円1万通貨から運用スタートした場合、どの時点で2万通貨に増やしていけばよいのでしょうか?

これは資金が2倍の20万円になるまで1万通貨で運用し、資金が2倍の20万円になった時点で2万通貨にロットを上げます。

最大許容損失額を決めるでも書きましたが、総資金の1%を1回のトレードの許容損失額にした場合、10万円の資金の1%は1,000円になり、ドル円1万通貨で-1,000は-10pipsになります。

損切りを-10pips以内の手法でトレードしていけば、資金管理としては申し分ない運用方法で、10万円・1万通貨・損切り-1,000円の比率は運用金額を増やしていく上で重要な比率となります。

ロットは、単純に資金が増えて枚数増加が可能になった時点で上げるのではなく、資金管理のルールに基づいて上げなければいけません。

ですから、20万円に資金が増えたところで、20万円・2万通貨・損切り-2,000円という比率のもと、損切り-10pips以内の手法で運用していくというのが基本的なロットの増やし方です。

20万円から30万円へは1万通貨運用から2万通貨での運用になるため、10万円から20万円の時の2倍のスピードで増えていきます。

しかし、取っているリスクは10万円の時と同じ総資金の1%なので、資金管理的にも全く問題はないのです。

ロットの壁

順調に資金が増えて運用するロット(枚数)が増えてくると、必ず壁にぶち当たります。

1万通貨から2万通貨、5万通貨、10万通貨・・・。

損切りも千円、2千円、5千円、1万円・・・。

では50万通貨で5万円、100万通貨で10万円、あなたはいくらまで瞬時に躊躇することなく損切りすることができますか?

このリスク許容度が上がっていかなければ、いつまでたってもロットを上げることができません。

理論上は資金が増えていって、100万通貨、500万通貨、1,000万通貨と運用するロットも増えていきそうですが、実際には自分の器にあったロットしか安定して運用することができません。

ですから、手法をルール通りに実行する、という経験を積むと同時に、リスク許容度を上げていく訓練と経験も必要になります。

私の知り合いに、もう何年も専業で食べているのに20万通貨以上ロットを上げれないトレーダーがいます。

ずーっと安定して利益が出ているのだから、50万通貨ぐらいに上げたら?と言いますが、過去にロットを上げようとして何度も失敗した経験がトラウマとなり、これ以上ロットを上げるのができないそうです。

本人は20万通貨が一番パフォーマンスが出せるロットだと知っていて、それ以上のロットでトレードすると酷いことになることを知っているのです。

そして、そのリスク許容度を上げる訓練も止めてしまいました。

20万通貨で十分に生活できるだけの結果が安定して出せるので、それ以上を目指すことを止めてしまったのです。
これが正解かどうかは判りません。

どれぐらいが適正なロットなのか?
これには個人差があります。

焦ってロットは上げようとせずに、売買日誌の感情の項目を良く分析して、自分の精神状態が安定する範囲でのロットを選択するようにしてください。

また、「FXの仕組み」でも説明しているように、通常のFX業者では500万通貨や1,000万通貨が、一注文ですんなりプライス通り約定することはないと思います。

ですから、いくら資金が増えていって、口座に潤沢なお金があったとしても、自分が思うような枚数を無限大に注文するこはできません。

これもロットの壁となります。

まとめ

  • 机上計算のように複利では運用できない。
  • 固定ロットで単利運用をする。
  • 資金管理ルールに基づいてロットを上げていく。
  • リスク許容度を上げる訓練をする。経験を積む。
  • 基本的に1,000万通貨などの大口一括注文は難しい。