FX 1分足スキャルピングのコツ

トレード手法

今回はスキャルピングのコツについてです。

スキャルピングはデイトレやスイングトレードのように、エントリーや決済を熟考する時間がありません。

従って、トレードを開始する前に数種類のトレードイメージ’(トレードプラン)を用意しておき、レートの上下に振り回されることなく、そのイメージに動いたときに迷いなくエントリーや決済を実行できなくてはいけません。

そして、スキャルピングはデイトレと比べてエントリーポイント、決済ポイントの裁量の度合いが強まります。

目標をサポレジラインまでとか5pipsとか決めていても、レートの動きを見て目標前に手仕舞うことも多々ありますし、あるいは目標を超えそうな勢いを感じた場合はレートの動きが止まるところまで利を伸ばすことも多々あります。

この感覚はデモトレードでひたすら練習することで、ある日「これかな?」といような感覚を掴む時が訪れます。

釣りで例えると「コツんとアタリがきたのが解った!」という感じでしょうか?

そして、利確・損切りを繰り返すことで利益が積み上がっていくことを心の底から理解することもコツの一つです。

損切りはそれ以上に損が広がらないように資金を守ってくれる行動なので嫌ったり避けたりしてはいけません。

小さい損はすぐに取り戻すことができます。

大きい損はスキャルピングではなかなか取り戻すことができません。

スキャルピングに限らず持っているポジションに執着することはタブーですが、スキャルピングの場合はその執着が大きな損失につながることになります。

エントリーポイントの精度を上げる

スキャルピングは利確のpipsが小さくなるため損切りまでのpipsも当然小さくなります。

損切りまでのpips数を小さくするということは「最大許容損失額」から計算すると、エントリーできるロット数を大きくすることができるということです。
(これがスキャルピングの魅力でもありますが、損切りができなかった場合は大きな難点となります。無理せず小さいロットから始めましょう)

例1:100万円で許容損失額を総資金額の1%にした場合、損失額が1万円、損切り10pipsでエントリーできるロット数は1ロット(10万通貨)

例2:100万円で許容損失額を総資金額の1%にした場合、損失額が1万円、損切り5pipsでエントリーできるロット数は2ロット(20万通貨)

損切りまでのpips数が近いため、エントリーポイントが適当だとすぐ損切りになってしまいます。

損切り貧乏にならずにスキャルピングで利益を積み上げていくためには、まず、エントリーポイントの精度を0.1pipsでも上げることが必須です。

当然のことながらトレードルールの正確さも必要ですが、それよりもレートの動きを観察するとこがパフォーマンスに大きな影響を与えることになります。

これは経験によってのみ習得することが可能です。(どれだけ実践したか)

利確・損切りを躊躇しない

いくら絶好のエントリーポイントと利確ポイントを見つけたとしても、そこでエントリーや決済を実行しなければ意味がありません。

相場というのは不確実性の連続です。

チャートの右側はいくら考えても予測することができません。

もう少し待っていたらもっといいエントリーポイントが来るかもしれない!?

とか、

もう少し待っていたらもっと利がのるかもしれない!?
あるいは、もっと損が小さくなるかもしれない!?

などと、いちいち思考していたらルールで決めたポイントで利確・損切りを実行することができません。

スキャルピングの場合は、この躊躇こそがパフォーマンスの低下を招きます。

特に損切りを躊躇してしまうと、ロット数を最大にしていた場合、すぐに最大許容損失額をオーバーしていまい、あっという間に数日分の利益を溶かしてしまうことになります。

何百回もデモトレードでトレードルールの実行を練習して、エントリーと利確・損切りを淡々と実行できるようになる必要があるのです。

利食い損ねを悔やまない

スキャルピングの場合はもう少し待っていればもっと利が乗っていた!という場面が多々あります。

しかし、これはそういう記憶が「もっと待っていれば損が大きくなっていた」記憶より強く印象が残っているだけで、実際には同じように損が広がっていた場合も多々あります。

中途半端に利を伸ばそうとして「マイナス転換→損切り」になるぐらいなら、レートの動きが何度か止まるポイントで仮に利が0.1pips(損が0.1pips)であっても決済するのが基本です。

マイナス転換から再度プラス転換を期待してしまうと、損切りが遅れる原因にもなります。

チャンスは何度もあるので、いちいち気にせずに次のエントリーに集中する必要があります。

エントリーが「早すぎた」「遅すぎた」と感じたら一旦手仕舞う。

逆張りの場合、ルール通りにエントリーしたがすぐにレートが反転しない。
順張りの場合、ルール通りにエントリーしたがすぐに利が乗らない。
エントリーしてみたがレートの動きが早くて乗り遅れた。

などと、自分が思っていたポイントと実際にエントリーできたポイントが違う場合、あるいは、自分の思っているイメージと違う場合は、微益であれ微損であれ一旦手仕舞って仕切り直した方がいいでしょう。

そのトレードが結果的に利確になったとしても、その経験が次のトレードに悪影響を与える可能性があります。(次回もプラス転換を期待してしまう)

そして、トレードルールの実行がどんどんルーズになっていくのです。

今、自分が持とうとしているポジションが順張りか逆張りかを理解する。(重要)

スキャルピングといえども利が伸びやすい場面と、利が乗ったらすぐに決済した方がいい場面があります。

これを間違えるとルール通りにやっていても、なかなかトータルプラスにならなかったりして、結局プラスマイナスゼロで1日のトレードを終了することになります。

何をもって順張りとするか、何をもって逆張りとするかは各人の手法によります。

1時間足のMA方向でトレンドを決める人もいるでしょうし、5分足のインディケーターでトレンド方向を決める人もいるでしょう。

何でもよいので、常に一貫したトレンド判定ルールを使用することです。

そして、そのトレード結果を分析して改善していくことです。

ネットで検索すれば参考になるサイトがいくらでもあります。

まずは自分が自信を持って一貫して使用できるトレンド判定法を見つけて、そのトレンドに対して順張りか、逆張りかを判断しエントリーする。

順張りの場合は必然とレートが止まるポイントが遠くなります。逆張りの場合は近くなります。

これが逆になると「利食い損ね連発」「利を伸ばそうとして損切り」になってしまうのです。

利確・損切りを繰り返すことで利益が積み上がっていくことを心の底から理解する。

スキャルピングのメリットはエントリーチャンスが多いことです。

デイトレなどのように1日に数回しかエントリーチャンスがないトレードは、連敗するとなかなかその日のトレードをトータルプラスで終了することができません。

そうなると、一回一回のトレードをなんとかプラスにしたい思いから、そのトレードに執着が生まれ、損切りが遅れたり、無計画なナンピンにつながったりします。

デモトレードで1日30回ぐらいスキャルピングの練習をしてみると、一回一回のトレードを何とかプラスにしようと執着しても、「何も良いことがない」ことがよく解ります。

それよりもルール通りに淡々と実行する、違ったと思ったらすぐに切る。

これを繰り返すことで利が積み上がっていく感覚が成功体験として身についていきます。

含み損の買いポジションを含み益のポジションになるまで待っていたら、マイナス5pipsのS/Lにヒットしてしまいます。

それよりも「これは違ったと」思ったマイナス1pipsで損切りして、更に4pips下がったところで再エントリーし直すと、反転プラス1.5pisでもトータルプラスで終了することができます。

スキャルピングではこの感覚が重要になってくるのです。

まとめ

  • ひたすらデモトレードで練習する。
  • レートの動きを注視する。
  • エントリーポイントの精度を上げる。
  • ポジションに執着しない。
  • イメージと違ったと思ったら一旦決済する。
  • 自分なりのトレンド順方向と逆方向の判定方法を習得する。

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