トレードルールが守れない!?ルールが守れるメンタルの作り方

トレードメンタル

よく、メンタルが強いとかメンタルが弱いとか言いますが、基本的にメンタルは最強です。

ただ、自分(顕在意識)が必要だと考えている状態のメンタルが弱いだけで、潜在意識が実行している状態のメンタルは最強なのです。

ダイエットに例えると、いくら痩せたい痩せたいと考えて、色々な制約やルールを作ってもなかなか守れませんよね?

「甘い物は控えなければいけない」と顕在意識で考えても、「甘い物は美味しいし、今までずーっと食べてきたけど何も問題なかったじゃないか!」と、潜在意識の「意識:メンタル」によってダイエットに反する行動が実行されてしまうわけです。

ある意味、ダイエットしたくない(現在の状況を変えたくない)というメンタルがとても強いのです。

ですから、いくら頭で「損切りは必要だ!」と考えていても、心の底から(潜在意識が)そう思わないと損切りは実行できないですし、あるいは、損切りができたとしても苦痛に感じるのです。

潜在意識が「ルールを守ることは大切だ!」と認識すると、今までとは逆の感覚になり、「ルールを守らないなんてありえない」、「ルールを守らないと気持ちが悪い」、「損切りしない事は苦痛だ!」ということになるわけです。

ですから、心の底から「ルールを厳守することは必要、これを行わないと大切なお金が無くなってしまう!それは自分が望んでいることではないし、楽しくないし、人生の目標も達成できない!」と思わなければなりません。

「マーケットの魔術師」などを読むと、成功したトレーダーの殆どは過去に破産に近い経験をしています。そこからトレードのやり方が変わって成功への道が開けるわけですが、破産に近い経験で潜在意識が一気に変化したのだと思われます。

しかし、破産を経験しなくても潜在意識を変えていくことは可能です。

どうやってルールが守れるメンタルに変化させるのか

ルールが守れるメンタルへ変化させるには、練習と訓練による経験が必要です。つまりルールの全てを習慣化するということです。

車の運転を覚えるのと全く同じなのです。

車の運転では、まず、交通ルールや車の機能などの基礎知識を勉強します。
それから自動車学校の構内で車の前進後進から坂道発進、縦列駐車やクランクなどの運転技術がひと通り身について仮免許に合格するまで練習します。そして教官同乗のもと、一般道を本試験に合格するまで練習するのです。

免許取りたての初心者の頃は、運転する度に緊張もしますし、車のあちこちを擦ったりぶつけたりもします。

しかし、慣れてくると緊張をすることもなく、音楽を聴きながら運転しても事故ることなくスムーズに運転操作ができるようになります。

FXトレードではどうでしょうか?
免許取得の必要もないので、FX学校などに通う必要もなく、独自で勉強・自己管理していく場合が殆どでしょう。

まず、FXの基礎知識や資金管理、手法について勉強します。
それからデモトレードでツールの使い方や注文の出し方を練習し、勉強した手法を使って手法通りのやり方を月間収支がプラスになるまで練習します。そして、本番トレードで月間収支がプラスになるまで少額でトレードするのです。

初心者の頃は注文の間違いやオーバーロットでのマージンコールなども経験します。

しかし、慣れてくると注文の間違いやオーバーロットもなくなり、淡々とルール通りにエントリーやエグジットができるようになります。

と書くと、いたって簡単なようですが、試験もなく教官もいないため、自分の都合でいかようにでも手順をショートカットしてしまうのです。

ですから、まず、自己規律を確立必要があります。

自己規律の項目を作る必要がありますが、最初から全部の項目が作れるわけではありませんし守れませんから、まず、ひとつずつクリアしていきます。

たとえば、「エントリープラン表と作成する」や「トレードを記録する」などです。感情が入って克服するのが難しい「損切り」や「利を伸ばす」などは、こういった記録作業などで習慣化することに自信がついてからチャレンジしましょう。

習慣化するコツは、決めたことをどんなことがあっても最低連続20回続けることです。

私の経験上、決めたルールの項目は最低20回連続で実行すると習慣にできる実感が湧いてきます。

最初は違和感があり苦痛に感じますが、連続20回を超えてくると苦痛もなくなり、売買日誌などは作成しなければ気持ちが悪くなってきます。

損切りなどの行為も、連続してキッチリ行うと、ただの作業に思えてくるようになり苦痛を感じなくなってきます。

更に、損切りをした方がトータルでの収支の結果が良いことが解り、損切りしないと機会損失も含め資金を増やす効率が悪いということを実感することができます。

この事実を実感することで損切りができない習慣がいかにダメなことかが「腹に落ちる」ことになるのです。

ここで大事なのは連続して20回ということです。

最初は数回行うと通常の行動に戻ってしまいます。
これは人間がもつ本能の一種、「恒常性維持機能」が働くので仕方がありません。

ここから何度も連続20回を目指してチャレンジすることになりますが、本能に負けて途中で挫折することでしょう。

しかし、ここは最低連続20回実行という確固たる目標達成の信念を持って立ち向かいます。

最初は苦痛ですが、達成してしまえば何てことありません。

一度達成することを経験してしまえば、同じ要領で次々とルールの項目を習慣化していきましょう!

エントリーポイントでフライングする人も、ルールの位置にくるまで連続20回以上待つことができれば、もうフライングすることはないでしょう。

適当なロットでエントリーしていた人も、20回連続で資金管理に基づいたロット計算を行うことができれば、苦痛を感じることなく21回目からもちゃんと計算されたロットでエントリーすることになるでしょう。

このようにしてトレードに大切な項目を作業化し習慣化していけばよいのです。

今は苦痛で継続できないことも、習慣化することで問題なく実行できるようになるのです。

ポイントは習慣化なのです。

まとめ

  • もともと誰でもメンタルは強い。
  • 強いメンタルは「潜在意識」が判断する現実。
  • 「潜在意識」にトレードの良い習慣を認識させる。
  • それには良い行動を習慣化させる。
  • 最低連続20回実行する。

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