トレンドとその強さを見るために最もよく使われているインディケーターは移動平均線だと思います。
単純移動平均線とか指数平滑移動平均線など何種類もありますが、どれも基本的には一緒です。
移動平均線が右肩上がりであれば上昇トレンド。
右肩下がりであれば下降トレンド。
水平であればレンジ。
とてもシンプルで解り易いインディケーターです。
しかし、全てのインディケーターに共通しますが、インディケーターはあくまで過去の価格から計算されれいてその結果は遅行しています。
今右肩上がりだから次からも価格が上がっていくなどという将来を予見できるものではありません。
ただ、トレンドの方向は明確に示してくれます。
一般的に一度トレンドが発生するとそれは継続しやすい傾向にあるからです。
トレンドがいつ終焉するかは誰にもわかりませんが、トレンドの継続性を考えると移動平均が向いている方向に売買を仕掛けた方が優位性があるは明らかです。
目次
移動平均線は何本表示させればよいか?
複数の移動平均線を組み合わせて使うことが一般的ですが、2本がいいのか3本がいいかなど正解はありません。
私は執行時間軸が5分足のデイトレーダーですが、単純移動平均の10日線と25日線の2本を表示させています。
これは2本の線が交差するタイミング(ゴールデンクロス・デッドクロス)を見ている人が多く、その場所が反発する場所でもあり、ブレイクする場所でもあるからです。
移動平均線1本でチャート分析している人は少ないと思いますが間違いではありません。
たとえば、MA25をローソク足の終値が下から上にクロスしたら買い、上から下にクロスしたら売り、のようにチャートを見てもらえばわかりますが売買ポイントとして意外と機能しています。
そもそも、水平線だけのトレードで勝ち続けている人もいるくらいですから、移動平均線の本数などにこだわる必要はないと思います。
自分のエントリールールに適した本数を見つけるようにしてください。移動平均線の期間は?
よく使用されるのが5、10、13、21、25、30、75、200などです。
結論からいうと、これも移動平均の本数と同じく、自分の手法に一番適している期間でよいと思います。
何をもって適していとするかですが、これはあなたが何を見たいかということです。
細かな値動きに反応したいのであれば短い期間を、騙しを少なくしたいのであれば長い期間を。
短い期間は騙しも多く往復ビンタが多くなります。
期間を長くすればトレンドはしっかりととらえることができますが、トレンドが転換してもすぐに反応することができません。
使用する手法や各人の性格によってもしっくりくる期間は違います。
せっかちな性格の人は機敏に反応できた方がストレスが少ないでしょうし、レートを一日に1回しか見ないでも何のストレスにならない人もいます。
よく、取引する通貨で期間を変えているいる人がいますが、「ラインにタッチでエントリー!」など局所にこだわりすぎても全体的なパフォーマンスにあまり違いは出ないと私は思っています。
そもそも、各FX会社が提供する価格やチャート自体が微妙に違いますので、こちらの会社のチャートではラインタッチ、でもこの会社のチャートではタッチしていない、など当たり前のことです。
ですから、細かい期間の差はあまり関係ないものと認識して、一度決めたら一貫して使用し、検証データの母数が変わらないようにすることの方が大事だと思います。
まとめ
- 移動平均線はトレンド方向を明確に示してくれる。
- 移動平均線の方向にエントリーすることに優位性がある。
- 使用する本数は何本でもよいが、自分の手法にあったものにする。
- 一般的に2本の移動平均線を使用した手法が多く、その線が交差するタイミングがエントリーやエグジットのタイミングになる。
- 各設定値にこだわるよりも、一つの設定を一貫して使用して同条件の検証データを増やすことの方が大事。
コメント