お勧めの本:「ゾーン 最終章」

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故マーク・ダグラスが書き残した原稿を妻であるポーラ・ウエッブが電子出版した「The complete Trader」の邦訳です。

まず、この本を読むならば、マーク・ダグラス著書の「ゾーン」と「規律とトレーダー」を読んでおく必要があります。

この3冊はあらゆる部分でつながっており、今回出版された「ゾーン 最終章」は文字通り「最終章」といった内容です。

私は本を読むときに、気になった部分に付箋を貼っていきますが、この本は付箋の数がもっとも多い部類に入ります。

それだけ相場の本質を語っているということです。

トレード手法については全くといっていいほど書いてありません。

ということは、トレードの本質は「手法」にはないということです。

言いかえれば、「手法」は検証済みでエッジがある「手法」であれば、なんでもよいということなのです。

問題は「なぜその手法を厳密に実行できない自分がいるか」であり、それを解決するヒントも書いてあります。

著者は「相場は確立である」と何度も繰り返しており、どんなに頑張っても「個々のトレードごとの予測」の信頼度は高くならず、高くなるのは「一連のトレード全体としての予測」である、といっています。

すべてのトレードで勝つことは不可能であり、個々のトレードの勝ちにこだわっていては着実に成果を上げていくことはできないということです。

トレードで着実な成果を上げ続けるには「検証済みのエッジがある手法」と淡々と繰り返す必要がある。それには正しい「信念」が必要であり、それは訓練によって得ることができる、ともいっています。

ある程度トレードも経験していて、知識や手法も知っているがなかなかうまくいかない、という人や、リスクや損切りを受け入れられない、時々すべての儲けを溶かしてしまうような「ドカン」をやってしまう人、にお勧めです。

・トレードは楽なお金儲けのなかで最も難しい。

・トレードで着実に収入を得たいなら、勝ち方が重要である。

・私たちの頭の中は、状況が確率的な現実をありのままに処理できない。

・価格が逆行し続けたら、我慢するほど、損失は破壊的なまでに増大する。

・つまり、自分の判断が間違っていると認める苦痛よりも、もう1ドルも損したくない苦痛の方が大きくなったときに、実は負けているのだと、ようやく認めることができる。

・私たちは苦痛を本能的に避ける。そして、その過程で結局は、まさに避けようとしていたことを経験する。

・私はもはや損失を失敗とは定着していないので、損を出しても感情的にマイナスの反応はしない。

・トレード計画を作り、それに従ってトレードしなさい。

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